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農学部の先生から学生へのおすすめブックリスト

「農学部や専修の研究について知る本・読んでおくと役立つ本」を、学部の各専修の先生方に推薦していただきました。一部の図書には推薦のコメントもいただいています。
進学選択を控えた1年生、農学部進学が内定した2年生など前期課程の学生の方は、農学部の学びの入り口として、このリストをご活用ください。
改訂にあたっては、農学生命科学図書館の図書館運営委員の先生方にご協力いただきました。

書名のリンクをクリックすると東京大学OPACで所蔵情報がわかります。電子ブックがある場合は、OPACの画面にリンクがあります。
ぜひ図書館で借りて/取り寄せて/電子ブックでお読みください。

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※図書の取り寄せについて詳しくはオンラインサービスを使うをご覧ください。
※書名の末尾に「New!」がついた図書は、2023年に新しく追加された図書です。

生命化学・工学専修

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タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『新薬に挑んだ日本人科学者たち : 世界の患者を救った創薬の物語』 (ブルーバックス ; B-1831)
塚崎朝子/著 講談社 2013年
『日本の伝統 : 発酵の科学 : 微生物が生み出す「旨さ」の秘密』 (ブルーバックス ; B-2044)
中島春紫/著 講談社 2018年
『醤油・味噌・酢はすごい : 三大発酵調味料と日本人』 (中公新書 ; 2408)
小泉武夫/著 中央公論新社 2016年
『現象の追跡 : 生理活性物質化学を拓く』
田村三郎/著 学会出版センター 1981年
【先生の推薦コメント】
いわゆる「モノとり」研究に興味がある人は必読の書です。軽妙な筆致は何回読み返しても飽きません。
『化学者たちの感動の瞬間 : 興奮に満ちた51の発見物語』
有機合成化学協会/編 化学同人 2006年
『からだの中の外界腸のふしぎ : 最大の免疫器官にして第二のゲノム格納庫』 (ブルーバックス ; B-1812)
上野川修一/著 講談社 2013年
【先生の推薦コメント】
内なる外である私たちの腸。栄養吸収器官だけでなく、最大級の免疫器官であり、神経系も発達し第二の脳とも言われます。また腸内に共生している多くの細菌が、私たちと共進化しているとも言えます。腸管免疫系は、私たちを感染から守る一方で、異物であっても食べ物を受け入れます。また、腸内細菌は、免疫系のみならず、脳神経系や、肥満にまでも関係しています。本書では、このような生命の根源ともいえる腸の世界をわかりやすく解説しています。

『食と健康を結ぶメディカルサイエンス : 生体防御系を亢進し、健康の維持に働く分子機構』(実験医学 ; 増刊 ; v. 38-no. 10 2020)
内田浩二/編集 羊土社 2020
※農学生命科学図書館では「実験医学」増刊として所蔵しています。

【先生の推薦コメント】
食はいうまでもなく私たちが生きるために必要不可欠なもの。特に、「食と健康」は、農学部だけでなく、大学全体の中でも生命化学・工学専修でしか学べない学問分野です。本書では、我が国を代表する研究者が「食と健康・疾病」における課題について詳しく解説しており、やや高度な内容ですが、現時点での研究トレンドを知ることができます。「食と健康」に関する最先端研究の雰囲気を味わってみてください。
『植物の体の中では何が起こっているのか : 動かない植物が生きていくためのしくみ』 (Beret science)
嶋田幸久, 萱原正嗣/著 ベレ出版 2015年
『土地球最後のナゾ : 100億人を養う土壌を求めて』 (光文社新書 ; 962)
藤井一至/著 光文社 2018年
『精神と物質 : 分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか』 (文春文庫)
立花隆,利根川進/著 文芸春秋 1993年
『生き物たちの化学戦略 : 生物活性物質の探索と利用』 (科学のとびら;58)
長澤寛道/著 東京化学同人 2014年
【先生の推薦コメント】
鈴木梅太郎先生のオリザニン(ビタミンB1)や薮田貞治郎先生のジベレリン(植物ホルモン)の発見をはじめ、清酒に関連した研究から見つかった火落酸(メバロン酸)、昆虫の変態を引き起こすホルモン、真珠を作るタンパク質など、当専修が関わった研究成果・大発見について、社会との関わりも含め分かりやすく簡潔に書かれた本(B6・192P)。著者は元・農学部長。生物と化合物の関わりについて興味がある学生は必読。
『見えない巨人 微生物』
別府輝彦/著 ベレ出版 2015年
【先生の推薦コメント】
種の数でも量でも生物界で最大である微生物についてあなたは何を知っていますか?食品製造で活躍する微生物、地球環境を支える微生物、病気を起こす微生物。本学農学部の元教授である著者が、目には見えないが確実に我々の身の回りで存在感を示す微生物の「生き方」を分かりやすく解説します。さらに、「微生物は今もっとも面白い生き物の一つなのです」と語ります。本書を読んで、我々は微生物によって生かされていることを改めて感じてみませんか?
『和食とうま味のミステリー : 国産麹菌オリゼがつむぐ千年の物語』 (河出ブックス;090)
北本勝ひこ/著 河出書房新社 2016年
【先生の推薦コメント】
和食進化の物語です。発酵食品や麹菌、和食のうま味に興味のある方は必読です。

応用生物学専修, 緑地環境学専修

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タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『メンデルの軌跡を訪ねる旅』 (シリーズ・生命の神秘と不思議)
長田敏行/著 裳華房 2017年
『草原生態学 : 生物多様性と生態系機能』
大黒俊哉, 吉原佑, 佐々木雄大/著
 東京大学出版会 2015年
『里山の環境学』
武内和彦, 鷲谷いづみ, 恒川篤史/編 東京大学出版会 2001年
『生態系と自然共生社会』 (サステイナビリティ学 ; 4)
小宮山宏 [ほか] /編 東京大学出版会 2010年
『里山・里海 : 自然の恵みと人々の暮らし』
国際連合大学高等研究所, 日本の里山・里海評価委員会/編 朝倉書店 2012年
『都市と緑地 : 新しい都市環境の創造に向けて』
石川幹子/著 岩波書店 2001年
『農学とは何か』
田付貞洋, 生井兵治/編 朝倉書店 2018年
『トウモロコシの世界史 : 神となった作物の9000年』
鵜飼保雄/著 悠書館 2015年
『品種改良の世界史 作物編』
鵜飼保雄, 大澤良/編著 悠書館 2010年
『ノーマン・ボーローグ : “緑の革命”を起した不屈の農学者』
レオン・ヘッサー/著 悠書館 2009年
『光周性の分子生物学』
海老原史樹文, 井澤毅/編 シュプリンガー・ジャパン 2009年
『花の品種改良の日本史 : 匠の技術で進化する日本の花たち : カラー版』
柴田道夫/編 悠書館 2016年
『創造する破壊者ファイトプラズマ : 生命を操る謎の細菌』
難波成任/著 東京大学出版会 2017年
『よみがえれ!科学者魂 : 研究はひらめきと寄り道だ』
佐々木聰, 雨宮隆, 鴨下顕彦, 露本伊佐男, 中田聡/著 丸善 2009年
『NORIN TEN : 稲塚権次郎物語 : 世界を飢えから救った日本人』
稲塚秀孝/編著 合同出版 2015年

森林生物科学専修、森林環境資源科学専修

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タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『森林の放射線生態学 : 福島の森を考える』
橋本昌司, 小松雅史/著 三浦覚/執筆協力 丸善出版 2021年
【先生の推薦コメント】
2011年の東日本大震災では、東北地方を中心に深刻な森林の放射能汚染が発生した。林地に降った放射性物質が、地表や土壌中をどのように移動し、生物や生態系に影響を及ぼしたのかを克明に記録している。原発由来の放射能汚染は現在も続いており、森林科学が長期的に取り組む重要なテーマの一つである。
『自然災害 : そのメカニズムに学ぶ』 (新しい科学の世界へ ; 3)
太田猛彦, 藤嶋昭/特別監修 学研プラス 2021年
【先生の推薦コメント】
自然災害の中でも、地震、地球環境と巨大森林火災、土砂災害、水害を紹介している。熊谷朝臣教授が執筆した地球環境と巨大森林火災の章では、地球システムモデルに森林変化モデルを組み込んだシミュレーションも紹介しており、森林破壊がグローバルな気候変化をもたらす状況が解説されている。
『林業遺産 : 保全と活用にむけて』
柴崎茂光, 八巻一成/編 東京大学出版会 2022年
【先生の推薦コメント】
人と森の関わりは常に変化し続け、古くなった技術・慣習は最新のものに取って代わられてきた。しかし、在来技術や林業の遺構を「遺産」として再評価する動きが近年強まってきた。本書では失われゆく林業遺産の現状を明らかにするともに、その保全・活用の潜在的な可能性について論じている。新たな林学研究の可能性を示す書籍といえる。
『教養のための植物学』
久保山京子/著 朝倉書店 2022年
【先生の推薦コメント】
カラー写真をふんだんに使って、森林植物学の基礎分野から応用分野までをわかりやすく伝えている。植物の分類や系統、繁殖戦略、共生・寄生関係、環境ストレスへの応答といった内容に加えて、植物利用にまつわる文化も紹介されており、さらに植物への関心が喚起されるだろう。
『森林と水源地 日本の難題を問う』
山村振興調査会/編 万来舎 2014年
【先生の推薦コメント】
長年、水源地域の山村で調査研究を続けてきたグループによる意欲的な提言。永田信名誉教授は、「木材自給率50%」という政策目標の妥当性を分析し、国産建築材の利用増だけでは達成困難であると指摘している。古井戸宏通教授は、フランスの水源事情について仏国機関の調査報告等をもとに解き明かしている。
『SDGs時代の森林管理の理念と技術 : 森林と人間の共生の道へ』
山田容三/著 昭和堂 2020年
【先生の推薦コメント】
地球温暖化が深刻化する中で、化石燃料に代わる再生可能な自然エネルギー、とりわけ木材資源の重要性が再評価されるようになってきた。ただし、過剰に森林を利用すると、生物多様性の劣化といった問題が生じてしまう。本書を読み進めることで、環境保全と森林利用のバランスをとるために必要な森林管理の理念を学ぶことができる。
『森林の江戸学 : 徳川の歴史再発見』
徳川林政史研究所/編 東京堂出版 2012年
【先生の推薦コメント】
1923年の設立以来、一貫して森林政策史研究に取り組んできた研究所が、江戸時代の森林管理・活用の歴史を平易に解説した一冊。概説編では約300年におよぶ森林政策の流れを「乱伐と抑制の17世紀」「植林と育成の18世紀」「保続と活用の19世紀」の三期に分けて叙述し、基礎知識編では48項目を立項している。本書の続編には、森林の公益的機能に着目した『徳川の歴史再発見 森林の江戸学』Ⅱ(2015年刊行)がある。
『ニッポン景観論』
アレックス・カー/著 集英社新書 2014年
【先生の推薦コメント】
日本人は水を無料だと思っている、とよく言われますが、景観も無料だと思っていますよね?本書は、日本の各所で「価値のある」景観が失われる様子を、多数の実例写真とともに紹介しています。自国文化への無自覚・無関心が外国人によって指摘されるという良くある構図なのですが、著者の辛辣な口調と少し鼻につくユーモアの背後に潜む日本への深い(深すぎる?)愛で、ついつい引き込まれてしまいます。単なる批判に留まらず、資源としての景観をどのように活用すれば良いのか、その方向性も示されています。多くの外国人観光客が何を求めて日本を訪問するのか、その一端が理解できるでしょう。景観の価値を正しく認識したうえで、その有効活用をはかる(:商売をする)ことが、やや逆説的ではありますが自然や文化の長期的な保護と保全に繋がるのです。その視座は、少子高齢化が進む資源小国の、決して明るくない将来を考えるとき、一筋の光明になり得るように思います。自然景観、文化的景観と人との関わりは、森林科学の重要なテーマの一つでもあります。
『社会的共通資本としての森』
宇沢弘文・関良基/編 東京大学出版会 2015年
【先生の推薦コメント】
宇沢弘文名誉教授の編纂になる社会的共通資本シリーズの最後の1冊。人間社会による森林利用は、各地域固有の文化とコモンズを形成してきた。古井戸宏通教授の担当した第九章は、オーストリア・チロル州の森林監守人制度の400年にわたる変化と新たな試みを述べ、地域住民と森林行政のかかわりを展望している。
『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』
川上和人/著 新潮社 2017年
【先生の推薦コメント】
タイトルは挑発的だが、読めば分かるように著者(当専修出身)は鳥が大好きである。鳥を探して離島を訪れ、無人島に上陸し、時に熱帯雨林をさまよって、その痕跡を糞や死骸に求める。どんなに入念に準備をしても現場では予想外の問題が発生し、無駄骨になって報われないことも多い。なのに現場の話はいつでも楽しく、研究室にいてもついつい次の調査のことばかり考えてしまう。フィールドワークは当専修の中心的な手法の一つだが、研究者がどのように研究対象や現場に向き合うかを、鳥についての興味深い話に加えて教えてくれる良書である。「好き」以上の何かがあるのです。
『森林利用学』
吉岡拓如[ほか]/著 丸善出版 2020年
【先生の推薦コメント】
森林利用学は、主に工学的側面から森林から得られる収益・サービスを高める技術やシステムを開発する学問である。木材を搬出する林業機械や林道設計・施工などの説明にとどまらず、林業労働の安全・効率性を考慮した林業システムや木質バイオマス利用(木材の燃料利用)といった最新トピックも学ぶことができる。

水圏生物科学専修

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タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『海洋の未来 : 持続可能な海を求めて』
アンドレス・シスネロス=モンテマヨール, ウィリアム・チェン, 太田義孝/編 太田義孝/訳 勁草書房 2021年
【先生の推薦コメント】
地球規模で起こっている気候変動は海洋環境に影響をもたらすのみならず、漁業等の経済活動の変容を通じて人間社会の持続可能性をも脅かす恐れがある。科学的データに基づきこれから訪れる海洋の危機をわかりやすく説明する本書は、今後の地球を支えていく若者たちにぜひ読んでもらいたい。
『魚類の性決定・性分化・性転換 : これまでとこれから = Sex determination, sex differentiation and sex change in fishes-past, present and future』 (e‐水産学シリーズ ; 2)
菊池潔, 井尻成保, 北野健/編 恒星社厚生閣 2021年
『水産改革と魚食の未来』
八木信行/編 恒星社厚生閣 2020年
『あぁ、そうなんだ!魚講座 : 通になれる100の質問』
亀井まさのり/編 恒星社厚生閣 2010年
『キンギョはなぜ海がきらいなのか?』
金子豊二/著 恒星社厚生閣 2015年
【先生の推薦コメント】
キンギョはなぜ海水に入れると死んでしまうのか? フグを真水に入れるとどうなるか? 海と川を行き来するサケやウナギはどうして平気なのか?そのひみつが魚の浸透圧調節にある。体内の塩分を調節するこの仕組みは誰もが直感的に理解しているが、その謎は奥が深い。魚の常識の裏側に広がる生命の神秘に科学の世界から迫る。
『ヒラメ・カレイのおもてとうら : 平たい魚のウラの顔』(もっと知りたい!海の生きものシリーズ;7)
山下洋/著 恒星社厚生閣 2013年
【先生の推薦コメント】
今、欧州の魚の研究がすごい。サケやタラを対象とした研究がNature誌など有名学術雑誌に次々と掲載され、日々、研究者の常識を塗り替えている。それに比べると、日本のお魚業界はかなりさびしい。そもそも、日本の魚を代表するタイ、ヒラメ、ブリ、マグロといった魚の研究は実はものすごく少ない。その知見の少なさは驚くほどだ。「日本はもはや水産後進国」といったのは、2015年の農林水産大臣だった。ではそれらの魚は知的観点からみて、つまらないのか?「いやいやめちゃくちゃおもしろいはず。」ということをおしえてくれる本のひとつが、これ。こういう生物たちにに、次世代の若者の新天地があるのかもしれない。
『チャレンジャー号探検 : 近代海洋学の幕開け』(中公新書;1101)
西村三郎/著 中央公論社 1992年
【先生の推薦コメント】
「海洋学」という言葉は、この航海が行われるまで存在していなかった。近代海洋学の礎を築いたイギリスの科学探検船、チャレンジャー号による探検記。海という広大な空間を調べるという行為がいかに困難か、さらに海とそこに棲む生物が我々の想像を超えた存在であるかがわかる。現代においても海は人類にとって未知のフロンティアであり、科学者の挑戦を待っている。
『イワシと気候変動 : 漁業の未来を考える』(岩波新書;新赤版1192)
川崎健/著 岩波書店 2009年
【先生の推薦コメント】
自然界の魚はなぜ増減をくりかえすのか?気候が魚類資源変動に影響し魚種交替を引き起こす、レジームシフトを世界で初めて発見した日本人研究者の考える資源管理論。誰も信じていなかったレジームシフト、魚種交替現象が受け入れられていく過程が克明に描かれており、科学史的側面からも興味深く読める。
『はじめて学ぶ海洋学』
横瀬久芳/著 朝倉書店 2015年
『海洋学への招待状』  (海のプロフェッショナル ; [1])
窪川かおる/著 東海大学出版会 2010年
『水圏微生物学の基礎』
濵﨑恒二・木暮一啓/編 恒星社厚生閣 2015年
『海洋生物学入門』
東海大学海洋学部海洋生物学科/著 ; 村山司/編 東海大学出版会 2008年
『ウナギの博物誌 : 謎多き生物の生態から文化まで』
黒木真理/編著 化学同人 2012年
『藻場とさかな : 魚類生産学入門』 (ベルソーブックス ; 032)
小路淳/著 成山堂書店 2009年
『さかなの寄生虫を調べる』 (ベルソーブックス ; 016)
長澤和也/著 成山堂書店 2003年
『性転換する魚たち : サンゴ礁の海から』 (岩波新書 ; 新赤版 909)
桑村哲生/著 岩波書店 2004年
『フグはフグ毒をつくらない』 (ベルソーブックス ; 036)
野口玉雄/著 成山堂書店 2010年
『海から生まれた毒と薬』
Anthony T.Tu, 比嘉辰雄/著 丸善出版 2012年
『海の微生物の利用 : 未知なる宝探し』
今田千秋/著 成山堂書店 2009年

動物生命システム科学専修

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タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『動物行動学』 (獣医学教育モデル・コア・カリキュラム準拠)
森裕司, 武内ゆかり, 内田佳子/著 インターズー 2012年
【先生の推薦コメント】
教科書として指定されています。刷更新の際に修正が加えられていますので,できるだけ新しい刷版をお薦めします。(第1版第7刷,2022年)
『シナプスが人格をつくる : 脳細胞から自己の総体へ』
ジョゼフ・ルドゥー/著 谷垣暁美/訳 みすず書房 2004年
『遺伝子とは何か? : 現代生命科学の新たな謎』 (ブルーバックス ; B-2198)
中屋敷均/著 講談社 2022年
【先生の推薦コメント】
遺伝子についての新たな知見がよくまとめられています。
『動物福祉学』
新村毅/編 昭和堂 2022年
【先生の推薦コメント】
動物福祉学を知るための入門書として良いと思います。
『知識の海へ』 (児童図書館基本蔵書目録, 3)
東京子ども図書館/編 東京子ども図書館 2022年
【先生の推薦コメント】
ノンフィクションのブックリストです。科学の基礎を広げるために魅力的な一冊です。
『細胞の中の分子生物学 : 最新・生命科学入門』 (ブルーバックス;B-1944)
森和俊/著 講談社 2016年
『生命のセントラルドグマ : RNAがおりなす分子生物学の中心教義』 (ブルーバックス;B-1544)
武村政春/著 講談社 2007年
【先生の推薦コメント】
かなりよく書かれていて、入門書としてはぴったりです。紙の本はもうないそうです。
『新インスリン物語』 (科学のとびら;14)
丸山工作/著 東京化学同人 1992年
『新動物生殖学』
佐藤英明/編著 朝倉書店 2011年
『実験動物学』 第2版
久和茂/編 朝倉書店 2018年
『繁殖生物学』
日本繁殖生物学会/編 インターズー 2013年

生物素材化学専修

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タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『木材学 基礎編』
日本木材学会/編 海青社 2023年 New!
木材学の導入的な内容で、生物学的・物理的・化学的な基本事項を網羅的に説明した教科書。
『木材学 応用編』
日本木材学会/編 海青社 2023年 New!
木材学の応用研究分野を分かりやすく網羅的に説明した教科書。
『セルロースの材料科学』
磯貝明/著 東京大学出版会 2001年
『次世代バイオエタノール生産の技術革新と事業展開 : 持続可能社会実現に向けたセルロース系バイオマスの利用技術』
鮫島正浩/編 フロンティア出版 2010年
『トコトンやさしいバイオミメティクスの本』(B&Tブックス ; 今日からモノ知りシリーズ)
下村政嗣/編著 高分子学会バイオミメティクス研究会/編 日刊工業新聞社 2016年
『ヤモリの指 : 生きもののスゴい能力から生まれたテクノロジー』
ピーター・フォーブズ/著 吉田三知世/訳 早川書房 2007年
『かたち』
フィリップ・ボール/著 林大/訳 早川書房 2011年
『とことんやさしいバイオプラスチックの本』(B&Tブックス ; 今日からモノ知りシリーズ)
日本バイオプラスチック協会/編 日刊工業新聞社 2009年
『持続可能社会をつくるバイオプラスチック : バイオマス材料と生分解性機能の実用化と普及へ向けて』(CSJ Current Review ; 34)
日本化学会/編 化学同人 2020年
『イチからつくるプラスチック』(イチは、いのちのはじまり)
岩田忠久/編 内田かずひろ/絵 農山漁村文化協会 2020年

木質構造科学専修

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タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『木材学 基礎編』
日本木材学会/編 海青社 2023年 New!
木材学の導入的な内容で、生物学的・物理的・化学的な基本事項を網羅的に説明した教科書。
『木材学 応用編』
日本木材学会/編 海青社 2023年 New!
木材学の応用研究分野を分かりやすく網羅的に説明した教科書。
『木のびっくり話100』
日本木材学会/編 講談社 2005年
【先生の推薦コメント】
樹木や木材に関する意外な話を、最新の科学技術の成果を盛り込みながら分かりやすく解説!
『最新木材工業事典』 新版
 創立70周年記念出版等委員会/編集
日本木材加工技術協会 2019年
【先生の推薦コメント】
木材工業に関わる様々な分野に関して、近年の技術開発の概要を分かりやすく解説!
『新・木質構造建築読本 : ティンバーエンジニアリングの実践と展開』
木質構造研究会編集委員会/編著 木未来 2012年
【先生の推薦コメント】
木材の利用から木造建築物までの基本と応用を分かりやすくまとめた初学者向け入門書
『中大規模木造建築物の構造設計の手引き』
改訂版 稲山正弘/著 彰国社 2019年
『プロでも意外に知らない「木の知識」』増補改訂版
林知行/著 学芸出版社 2021年
【先生の推薦コメント】
知ってそうで知らない木材の役に立つ情報が分かりやすく解説されています。
『法隆寺を支えた木』(NHKブックス ; 318)
西岡常一, 小原二郎/著 NHK出版  1978年

研究室所蔵あり
『法隆寺を支えた木』(NHKブックス ; 1257) 改版
西岡常一, 小原二郎/著 NHK出版  2019年
【先生の推薦コメント】
伝説の宮大工である西岡常一氏の、木材に対する深い考え方がわかる本です。
『木造建築を見直す』(岩波新書 ; 新赤版 672)
坂本功/著 岩波書店 2000年
【先生の推薦コメント】
地震被害が起きるたびに木造建築の耐震設計法が見直されてきた歴史が分かります。
『地震と木造住宅』
杉山英男/著 丸善 1996年
【先生の推薦コメント】
農学部に木造建築の分野を切り開いた先生による木質構造の歴史をたどる本です。

生物・環境工学専修

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タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『日本が誇る世界かんがい施設遺産』
古川猛/編著 東方通信社 2019年
【先生の推薦コメント】
国際かんがい排水委員会によって認定・登録されたわが国の世界かんがい施設遺産を網羅的に紹介している。
『図解でよくわかる植物工場のきほん : 設備投資・生産コストから、養液栽培の技術、流通、販売、経営まで』 (すぐわかるすごくわかる!)
古在豊樹/監修 誠文堂新光社 2014年
【先生の推薦コメント】
植物工場(人工光型、太陽光型)の役割、学術的な基礎、ビジネスの例等について、平易に解説されている。
『図解&事例スマート農業が拓く次世代の施設園芸 : スマート化による生産性向上の事例集』
土屋和/著 日刊工業新聞社 2022年
【先生の推薦コメント】
植物工場・温室にかかわるスマート農業技術とその動向を「図解」と「事例」でわかりやすく解説している。
『はじめて学ぶ・もう一度学ぶ食品工学』
安達修二, 古田武/著 恒星社厚生閣 2021年
【先生の推薦コメント】
食品工学の基礎と単位操作について、初めて食品工学を学ぶ学生やエンジニア向けに平易に説明されている。
『東大ハチ公物語 : 上野博士とハチ、そして人と犬のつながり』
 一ノ瀬正樹, 正木春彦/編 東京大学出版会 2015年

農業・資源経済学専修

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タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『21世紀の農学 : 持続可能性への挑戦』
生源寺眞一/編著 培風館 2021年
【先生の推薦コメント】
持続可能性をキーワードに、幅広い分野にわたる近未来の農学の挑戦について学んでみよう。
『資本主義の新しい形』
諸富徹/著 岩波書店 2020年
【先生の推薦コメント】
新しい資本主義の形とは何か。現状分析と将来構想をかねそなえた好著。
『木の実とハンバーガー : 日本食生活史の試み』 (NHKブックス;754)
原田信男/著  日本放送出版協会  1995年
【先生の推薦コメント】
日本の食文化の歴史について分かりやすく解説した良書です。
『土地に刻まれた歴史』 (岩波新書;青-657)
古島敏雄/著  岩波書店  1967年
【先生の推薦コメント】
人々が土地に施してきた営為は,現在でもその痕跡をみることができます。この書を片手に散策するときっと新しい発見があるでしょう。
『よくわかる食と農のはなし』
生源寺眞一/著  家の光協会  2005年
『よくわかる食と農のはなし』 新版
生源寺眞一/著  家の光協会  2009年
【先生の推薦コメント】
元農学生命科学研究科長が執筆した農業経済についての入門書です。旧版と新版のどちらを読んでも構いません。両版ともパート8が「農業経済学のすすめ」となっており、農業・資源経済学専修進学者にとっては必読です。なぜ、単なる「経済学」ではなく「農業経済学」なのでしょう。そのことを考えてください。
『農業がわかると、社会のしくみが見えてくる : 高校生からの食と農の経済学入門』
生源寺真一/著  家の光協会  2010年
【先生の推薦コメント】
(上記入門書より)さらに分かりやすく書かれている本。副題が「高校生からの食と農の経済学入門」とあるように、字も大きくてわかりやすいです。
『農業問題 : TPP後、農政はこう変わる』 (ちくま新書;1054)
本間正義/著  筑摩書房  2014年
【先生の推薦コメント】
最先端の状況に切り込んだ入門書。現在のホット・イシューが一望できます。
『農山村は消滅しない』 (岩波新書 ; 新赤版 1519)
小田切徳美/著  岩波書店  2014年
【先生の推薦コメント】
広く農村問題に関心がある方におすすめ。農山村再生の道筋について現場の視点からの提起です。霞が関での無益な空中戦的な政策論議ではなく、農村の現場での政策の遂行過程に焦点を当てる必要があることを認識させてくれます。
『農業経済学』 第4版  (岩波テキストブックス)
荏開津典生, 鈴木宣弘/著 岩波書店 2015年
【先生の推薦コメント】
異端の経済学者と呼ばれたガルブレイスのスタートは農業経済学でした。社会学者のマックス・ウェーバーも初期の頃は農業問題を手がけていました。経済学を武器としながら、常に自らの拠って立つ基盤に懐疑の目を向け続けるという姿勢が農業経済学の1つの魅力だと考えています。農業経済学を勉強をしようという方には、上記の本をおすすめします。農業経済学の基礎からそのカバー領域を学ぶことができます。この基礎力が全ての出発点となります。
『アジアの「農」日本の「農」 : グローバル資本主義と比較農業論』 (社会科学の冒険 ; 2-8)
原洋之介/著 書籍工房早山 2013年
【先生の推薦コメント】
「農業」は純粋な経済学にとってはある意味で「不純物」です。しかし、それが現実を気づかせてくれますし、日本の経験を海外に適用しようとする際に大きな意味をもってきます。途上国の問題にも関心のある方には、この図書が面白いと思います。経済学が万能ならば、これほどまでにどうして途上国の開発は失敗しているのでしょうか。その基盤となる社会のあり方そのものを歴史も含めてまず正確に把握することの大切さを教えてくれる本です。
『食と農の政治経済学 : 国際フードレジームと階級のダイナミクス』
ヘンリー・バーンスタイン/著 桜井書店 2012年
【先生の推薦コメント】
『アジアの「農」日本の「農」』からさらに進むと、この本を手にしてください。「国際フードレジームと階級のダイナミクス」という副題に経済学徒は違和感を持つかもしれませんが、歴史と構造の重要性を認識させてくれ、私たちのパースペクティヴを広げてくれる一冊です。
『農山村再生に挑む : 理論から実践まで』
小田切徳美/編 岩波書店 2013年
【先生の推薦コメント】
日本の農村の現実に対する実践的な処方箋。日本の農村を建て直したいと思っている方は必読です。
『風土 : 人間学的考察』 改版 (岩波文庫 ; 青(33)-144-2)
和辻哲郎/著 岩波書店 2010年
【先生の推薦コメント】
どうしてその社会がそのような特徴を持っているのか?を考えるための1つの手がかりとなります。(私たちの世代は大学入試のために読んだ本の1つです)農業経済学は、特殊性と普遍性の間を揺れる振り子のような存在なのかもしれません。

フィールド科学専修

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タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『海の歴史と未来』
宮下直, 西廣淳編集/編集 朝倉書店 2021年 New!
『都市と森林』
三俣学, 新澤秀則/編著 晃洋書房 2017年 
『森林・水・土の保全 湿潤変動帯の水文地形学』
塚本良則/著 朝倉書店 1998年
『水の自然誌』
 E.C.ピルー/著 河出書房新社 2001年 
『ランドスケープエコロジー』
武内和彦/著 朝倉書店 2006年
『生態系と自然共生社会』 (サステイナビリティ学 ; 4)
小宮山宏 [ほか] /編 東京大学出版会 2010年
『「森と水」の関係を解き明かす : 現場からのメッセージ』
蔵治光一郎/著 全国林業改良普及協会 2010年 
『「持たざる国」の資源論 持続可能な国土をめぐるもう一つの知』
佐藤仁/著 東京大学出版会 2011年 
『里山・里海 : 自然の恵みと人々の暮らし』
国連大学高等研究所, 日本の里山・里海評価委員会/編 朝倉書店 2012年 
『川と国土の危機 : 水害と社会』
高橋裕/著 岩波書店 2012年 
『森林飽和 国土の変貌を考える』
太田猛彦/著 NHK出版 2012年 
『森のバランス : 植物と土壌の相互作用』
森林立地学会/編 東海大学出版会 2012年 
『生物多様性と生態学 : 遺伝子・種・生態系』
宮下直, 井鷺裕司, 千葉聡/著 朝倉書店 2012年 
『森の「恵み」は幻想か : 科学者が考える森と人の関係』 (DOJIN選書 ; 46)
蔵治光一郎/著 化学同人 2012年 
『アジアの環境研究入門:東京大学で学ぶ15講』
古田元夫監修, 卯田宗平/編 東京大学出版会 2014年
『日本の自然環境政策 : 自然共生社会をつくる』
武内和彦, 渡邉綱男/編 東京大学出版会 2014年 
『生物多様性のしくみを解く : 第六の大量絶滅期の淵から』
宮下直/著 工作舎 2014年 
『緑のダムの科学 : 減災・森林・水循環』
蔵治光一郎, 保屋野初子/編 築地書館 2014年 
『草原生態学 : 生物多様性と生態系機能』
大黒俊哉, 吉原佑, 佐々木雄大/著 東京大学出版会 2015年 

演習林

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タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック

『Long-term monitoring and research in Asian university forests : understanding envirhttps://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2003667685onmental changes and ecosystem responses』
Toshiaki Owari, Sangjun Im and Biing T. Guan /編集  CRC Press 2022  New!

【先生の推薦コメント】
環境変動と生態系応答を総合的に理解し、順応的な森林管理・保全を実現するために、アジアの大学演習林等で集められた様々な長期データに基づく研究成果が収められています。
『Long-term monitoring and research in forest hydrology: towards integrated watershed management』
Koichiro Kuraji /編集 MDPI 2022c New!
【先生の推薦コメント】
統合的流域管理の実現に向けて、アジアの大学演習林等における森林水文長期モニタリングや森林水文学の研究成果が収められています。
『Developing a network of long-term research field stations to monitor environmental changes and ecosystem responses in Asian forests』
N Kamata, K Kuraji, T Owari, BT Guan /編集 University of Tokyo forests press 2019年
【先生の推薦コメント】
アジアモンスーン地域の多様な気候・植生帯に演習林・試験林等を保有または管理する5か国(日本、韓国、台湾、タイ、マレーシア)の大学が協働して、安定的、継続的な長期観測フィールド拠点の整備と、緊密な連携に基づいた多国間研究協力ネットワークの構築を進めた成果が収録されています。
『気持ちよく納められる森林環境税とは?』
蔵治光一郎, 坂井マスミ, 安村直樹/編 東京大学演習林出版局 2019年
【先生の推薦コメント】
37府県で導入されている森林環境税のこれまでを振り返り、2019年度から国の制度としてはじまる森林環境(譲与)税のこれからに活かすことを目的として開催したシンポジウムの記録です。
市民・納税者、林業従事者、研究者、行政を含め多種多様な立場からの意見が収められています。
『森の健康診断の10年 : 愉しくてためになる流域の森のキヅキとマナビ』
矢作川森の健康診断実行委員会/編 東京大学演習林出版局 2016年 
【先生の推薦コメント】
愛知・岐阜・長野の三県を流れる矢作川の流域で、2000年の豪雨をきっかけに、森林ボランティアが研究者と組んで2005年から10年間続けた矢作川森の健康診断の成果報告です。延べ2342人の一般市民が610地点の森に入り、科学的かつ簡便な手法で森林を調査しました。全国に広まった様々な形の「森の健康診断」や、全国各地に出向く出前講座の活動も紹介し、未来への展開を示唆しています。
『東京大学赤津研究林の見どころ』
東京大学演習林生態水文学研究所/編 東京大学演習林出版局 2016年 
【先生の推薦コメント】
赤津研究林は生態水文学研究所の管理する745ヘクタールの研究林です。1922年の創立当時はハゲ山であった、この地に森林を再生するとともに、その過程を観察し、長期にわたり科学的なデータを蓄積してきました。本書は赤津研究林の研究のほか、歴史、生態系の様子をコンパクトにまとめています。
『東京大学富士演習林の80年 : 軌跡と未来』
富士演習林創設80周年記念事業企画委員会/編 東京大学演習林出版局 2005年 
【先生の推薦コメント】
本書は、大正末期に山中湖畔に創設された東京大学富士演習林(現:富士癒しの森研究所)の80年の歩みをまとめた記録です。2025年に創設100年を迎える小さな施設が、どのような歴史をたどり、どのような将来像を描いて受け継がれてきたか。「富士演習林」から「富士癒しの森研究所」へと変貌する前夜の姿を知ることができます。
『おもしろ研究 ちちぶの森』
東京大学秩父演習林/編 東京大学演習林出版局 2006年 
【先生の推薦コメント】
秩父山地の歴史、自然そして人々の暮らしについて、「ちちぶの森」を長い間見つめてきた東京大学の教員達が「自然の仕組みをよく理解して人間の生活に役立てる」気持ちで解説したちちぶの森の入門書。秩父の森林を見たい、知りたい、究めたい、という学生さんには一読をお勧めします。
『武蔵野に大学の森をたずねて : 東京大学田無試験地の80年』
東京大学演習林出版局/編 東京大学演習林出版局 2010年 
【先生の推薦コメント】
東京大学農学部が帝国大学農科大学と呼ばれ駒場にあった時代、林学科附設の「苗圃」が駒場にありました。この苗圃をルーツとして田無町(現:西東京市)に設置された田無試験地(現:田無演習林)が創設80周年を迎えた記念にまとめられた解説書。武蔵野の雑木林である小さな教育研究の森が、市民に愛される都市林として変化してきた歴史を知ることができます。
『マツの森をまもる』
東京大学演習林「マツの森をまもる」編集委員会/編 東京大学演習林出版局 2011年
【先生の推薦コメント】
東京大学が静岡県湖西市にもつ海岸林は、農学部愛知演習林(現:生態水文学研究所)の一部として「広漠とした白砂不毛の地」に先人達の苦労の末に作られた「マツの森」です。かつて「新居試験地」と呼ばれたマツの森を巡る歴史を日本人とマツとの関わりやマツ材線虫病との戦いを踏まえてゆかりの研究者や職員が綴っています。
『“森たび”東京大学演習林の見どころ100』
東京大学演習林出版局/編 東京大学演習林出版局 2012年
【先生の推薦コメント】
演習林は、大学が管理する教育・研究のためのフィールドで、学生の皆さんは実習や調査サイトとして訪れる機会があります。全国7箇所にある東京大学の演習林には、それぞれに個性的な“見どころ”があります。本書は、演習林の教職員が選んだ、東京大学演習林の動植物、自然景観から教育研究、名所史跡など100の見どころを紹介したものです。見学の機会に応じた「みやすさ度」、見学のためのワンポイントアドバイスなども掲載しています。これらの見どころを知れば、演習林を訪れる際の楽しみが増すことになると思います。
『東京大学樹芸研究所温室本 芸のある植物たち』
東京大学演習林出版局/編 東京大学演習林出版局 2013年 
【先生の推薦コメント】
樹芸研究所では熱帯や亜熱帯の植物たちを温室に収蔵し、生きた教材と位置付けています。その中には産業として重要なゴムやカカオなども含まれますが、これらは生産国で「外来種」として栽培されています。私たちの生活、世界の物流や嗜好品は、外来種産業のグローバルな展開によって支えられています。樹芸研究所温室本を手に取り、外来種産業の実態について考えてみるのも大学生らしい学びにつながることでしょう。
『東京大学千葉演習林のすべて : わが国最古の「大学の森」』
千葉演習林120周年記念出版実行委員会/編 東京大学演習林出版局 2014年 
【先生の推薦コメント】
千葉演習林は1894年に日本の大学で最初に創設された演習林で、この本は創設120周年を記念して出版されました。これまでの千葉演習林の長い歴史を振り返り、近年の取り組みについて教職員やゆかりのある様々な執筆者が紹介しています。千葉演を深く広く知りたいと思ったら、ぜひこの”ちば本”を手に取ってみてください。
『樹海をゆく : 富良野・東京大学演習林の森づくり』
東京大学演習林出版局/編 東京大学演習林出版局 2014年 
【先生の推薦コメント】
本書は、東京大学北海道演習林の森林や森づくりを紹介するものです。東京大学北海道演習林は、自然度の高い落葉広葉樹と針葉樹の混交林とトドマツ、カラマツ、ヨーロッパトウヒなど亜寒帯の針葉樹を植栽して育てる人工林がその多くを占めており、そこでの「森林生態系の持続的・順応的管理」を達成するために組織的な研究教育が行われています。本書は、北海道演習林の特徴的な天然林施業とその科学的・技術的背景、演習林のみどころを紹介しています。
『東大式癒しの森のつくり方 : 森の恵みと暮らしをつなぐ』
東京大学富士癒しの森研究所/編 築地書館 2020年
【先生の推薦コメント】
森林の公益的機能の一つ、保健休養機能に焦点を充てた研究・教育を行っている演習林である富士癒しの森研究所が、地域社会の中でどう「癒しの森」を実現したらいいのかについて考え、その基本的な理念と実践例を紹介した1冊です。

国際開発農学専修

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タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『「食」の研究 : これからの重要課題』(キヤノン財団ライブラリー)
生駒俊明/編著 丸善プラネット 2017年
『イネの歴史』 (学術選書 ; 038)
佐藤洋一郎/著 京都大学学術出版会 2008年
『植物機能のポテンシャルを活かした環境保全・浄化技術 : 地球を救う超環境適合・自然調和型システム』
池道彦, 平田收正/監修 シーエムシー出版 2011年
『植物機能のポテンシャルを活かした環境保全・浄化技術 : 地球を救う超環境適合・自然調和型システム』 (CMCテクニカルライブラリー ; 649 . 地球環境シリーズ)
池道彦, 平田收正/監修 シーエムシー出版 2018年※2011年版と同一内容
『バングラデシュ砒素汚染と闘う村シャムタ』
モンジュワラ・パルビン/著 松村みどり/訳 海鳥社 2017年
『水産改革と魚食の未来』
八木信行/著 恒星社厚生閣 2020年
『参加型開発と国際協力 : 変わるのはわたしたち』 (明石ライブラリー ; 24)
ロバート・チェンバース/著 明石書店 2000年
『第三世界の農村開発 : 貧困の解決-私たちにできること』
ロバート・チェンバース/著 穂積智夫, 甲斐田万智子/監訳 明石書店 1995年
『世界を養う : 環境と両立した農業と健康な食事を求めて』 (農政研究センター国際部会リポート / 食料・農業政策研究センター国際部会編集 ; No.49)
バーツラフ・スミル/著 逸見謙三, 柳澤和夫/訳 食料・農業政策研究センター 2003年
『途上国の人々との話し方 : 国際協力メタファシリテーションの手法』
和田信明, 中田豊一/著 みずのわ出版 2010年

獣医学専修

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タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『牛疫 : 兵器化され、根絶されたウイルス 』
アマンダ・ケイ・マクヴェティ/著 みすず書房 2020年
『それ!獣医学のスペシャリストに聞いてみよう! 』
日本獣医学会/編 学窓社 2017年
『獣医学を学ぶ君たちへ : 人と動物の健康を守る 』
中山裕之/著 東京大学出版会 2019年

農学全般

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タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『中山間地域ハンドブック』
中山間地域フォーラム/編 農山漁村文化協会 2022年
【先生の推薦コメント】
中山間地域が抱える諸課題を多角的に分析し,問題の所在とそれに関わる取り組みについてまとめている。
『図説窒素と環境の科学 : 人と自然のつながりと持続可能な窒素利用』
林健太郎, 柴田英昭, 梅澤有/編 朝倉書店 2021年
【先生の推薦コメント】
複雑・難解な窒素に関わる膨大な情報・知見を多くの図表を用いてわかりやすく提供している。
『粉』 (ものと人間の文化史 ; 125)
三輪茂雄/著 法政大学出版局 2005年
【先生の推薦コメント】
農学と工学という一見結びつかなそうに見える分野が、粉をとおして密接につながって見えてくる書籍である。
『土壌環境学』 (実践土壌学シリーズ ; 5)
岡崎正規/編 朝倉書店 2020年
【先生の推薦コメント】
土を巡る文化的な話から,土壌汚染,土壌劣化,都市土壌,土壌評価等幅広く土壌に関する事項をまとめてあり,入門書として適当と思われる。
『21世紀の農学 : 持続可能性への挑戦』
生源寺眞一/編著 培風館 2021年
【先生の推薦コメント】
持続可能性を共通のキーワードとして、食料、資源・環境、技術革新、地域社会の課題解決に向けた農学研究(主に社会科学)のあり方を紹介している。300年ほど前からすでに持続可能な林業が模索されてきた林学研究、国際的な水産資源管理のあり方、ICTやロボット技術を活用したスマート農業など、多様な農学研究を知ることができるだろう。
『アジアの生物資源環境学 : 持続可能な社会をめざして』
東京大学アジア生物資源環境研究センター/編 東京大学出版会 2013年
『SDGs時代の木材産業 : ESG課題を経営戦略にどう組み込むか?』
井上雅文/編著 日本林業調査会 2020年
『木を学ぶ100問』 (木力検定 ; 1)
井上雅文, 東原貴志/編著 海青社 2012年
『もっと木を学ぶ100問』 (木力検定 ; 2)
井上雅文, 東原貴志/編著 海青社 2013年
『森林・林業を学ぶ100問』 (木力検定 ; 3)
立花敏ほか/編著 海青社 2014年
『木造住宅を学ぶ100問』 (木力検定 ; 4)
井上雅文ほか/編著 海青社 2017年
『森林・林業白書 令和4年版』
林野庁/編 全国林業改良普及協会 2021年

『里山資本主義 : 日本経済は「安心の原理」で動く』 (角川oneテーマ21 ; C-249)
藻谷浩介, NHK広島取材班/著 KADOKAWA 2013年(駒場図書館所蔵)

『里山資本主義 : 日本経済は「安心の原理」で動く』 (角川新書) 
藻谷浩介, NHK広島取材班/著 KADOKAWA 2015年(農学生命科学図書館所蔵)

『民主主義を問いなおす』 (内山節と語る未来社会のデザイン ; 1)
内山節/著 農山漁村文化協会 2021年
『資本主義を乗りこえる』 (内山節と語る未来社会のデザイン ; 2)
内山節/著 農山漁村文化協会 2021年
『新しい共同体の思想とは』 (内山節と語る未来社会のデザイン ; 3)
内山節/著 農山漁村文化協会 2021年
『環境史とは何か』 (シリーズ日本列島の三万五千年 : 人と自然の環境史 ; 1)
湯本貴和/編 文一総合出版 2011年
『野と原の環境史』 (シリーズ日本列島の三万五千年 : 人と自然の環境史 ; 2)
湯本貴和/編 文一総合出版 2011年
『里と林の環境史』 (シリーズ日本列島の三万五千年 : 人と自然の環境史 ; 3)
湯本貴和/編 文一総合出版 2011年
『島と海と森の環境史』 (シリーズ日本列島の三万五千年 : 人と自然の環境史 ; 4)
湯本貴和/編 文一総合出版 2011年
『山と森の環境史』 (シリーズ日本列島の三万五千年 : 人と自然の環境史 ; 5)
湯本貴和/編 文一総合出版 2011年
『環境史をとらえる技法』 (シリーズ日本列島の三万五千年 : 人と自然の環境史 ; 6)
湯本貴和/編 文一総合出版 2011年
『連帯経済とソーシャル・ビジネス : 貧困削減、富の再配分のためのケイパビリティ・アプローチ』
池本幸生, 松井範惇/編著 明石書店 2015年
『森と棚田で考えた : 水俣発◎山里のエコロジー』
沢畑亨/著 不知火書房 2005年
『地球環境と公共性』 (公共哲学 / 佐々木毅, 金泰昌編 ; 9)
佐々木毅, 金泰昌/編 東京大学出版会 2002年
『忘れられた日本人』 (宮本常一著作集 / 宮本常一著 ; 10)
宮本常一/著 未来社 1971年
『社会的共通資本』 (岩波新書 ; 新赤版 696)
宇沢弘文/著 岩波書店 2000年
『イモと日本人 : 民俗文化論の課題』
坪井洋文/著 未来社 1979年
『役に立つ植物の話 : 栽培植物学入門』 (岩波ジュニア新書 ; 355)
石井龍一/著 岩波書店 2000年
『栽培植物と農耕の起源』 (岩波新書 ; 青-583)
中尾佐助/著 岩波書店 1966年
『銃・病原菌・鉄 : 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』
ジャレド・ダイアモンド/著 倉骨彰/訳 草思社 2000年
『農地を守るとはどういうことか : 家族農業と農地制度その過去・現在・未来』
楜澤能生/著 農山漁村文化協会 2016年
『「農」をどう捉えるか : 市場原理主義と農業経済原論』 (社会科学の冒険 ; 2-1)
原洋之介/著 書籍工房早山 2006年
『アジアの「農」日本の「農」 : グローバル資本主義と比較農業論』 (社会科学の冒険 ; 2-8)
原洋之介/著 書籍工房早山 2013年
『アジアの環境研究入門 : 東京大学で学ぶ15講』
卯田宗平/編 東京大学出版会 2014年
『稲の大東亜共栄圏 : 帝国日本の「緑の革命」』 (歴史文化ライブラリー ; 352)
藤原辰史/著 吉川弘文館 2012年
『インボリューション : 内に向かう発展』 (ネットワークの社会科学)
クリフォード・ギアーツ/著 池本幸生/訳 NTT出版 2001年
『森林飽和 : 国土の変貌を考える』 (NHKブックス ; 1193)
太田猛彦/著 NHK出版 2012年
『日本列島回復論 : この国で生き続けるために』 (新潮選書)
井上岳一/著 新潮社 2019年
『イノベーションの普及』
エベレット・ロジャーズ/著 三藤利雄/訳 翔泳社 2007年
『平成農業技術史』
大日本農会/編 農文協プロダクション 2019年
『Resilient Asia : fusion of traditional and modern systems for a sustainable future』
Kazuhiko Takeuchi … [et al.]/著 Springer 2018年
『Crop physiology : case histories for major crops』
Victor O. Sadras, Daniel F. Calderini/著 Academic Press 2021年
『米の機能性食品化と新規利用技術・高度加工技術の開発 : 食糧, 食品素材, 機能性食品, 工業原料, 医薬品原料としての米』
大坪研一/監修 テクノシステム 2022年
『アジア・アフリカの稲作 : 多様な生産生態と持続的発展の道』
堀江武/編著 農山漁村文化協会 2015年
『Rice production worldwide』
Bhagirath S. Chauhan, Khawar Jabran, Gulshan Mahajan/著 Springer 2017年
『種子が消えればあなたも消える : 共有か独占か』
西川芳昭/著 コモンズ 2017年
『ベトナムの世界史 : 中華世界から東南アジア世界へ』 増補新装版(UPコレクション)
古田元夫/著 東京大学出版会 2015年
『カンボジア村落世界の再生』 (地域研究叢書 ; 23)
小林知/著 京都大学学術出版会 2011年
『図録メコンの世界 : 歴史と生態』
秋道智彌/編 弘文堂 2007年
『メコンと黄河 : 研究者の熱い思い 「アジアモンスーン地域における人工・自然改変に伴う水資源変化予測モデルの開発」成果報告』(文部科学省人・自然・地球共生プロジェクト, 課題6)※学内所蔵なし・利用希望時は他館からの取り寄せをお申し込みください
竹内邦良,福嶌義宏/編著 2007年
『世界で仕事をするということ』
グロ・ブルントラント/著 竹田ヨハネセン裕子/訳 PHP 2004年
『緒方貞子 戦争が終わらないこの世界で』
小山靖史/著 NHK出版 2014年
『コーヒーで読み解くSDGs』
José・川島良彰, 池本幸生, 山下加夏/著 ポプラ社 2021年
『「難民」をどう捉えるか : 難民・強制移動研究の理論と方法』
小泉康一/編著 慶應義塾大学出版会 2019年
『社会科学における善と正義 : ロールズ『正義論』を超えて』
大瀧雅之, 宇野重規, 加藤晋/編 東京大学出版会 2015年
『Agricultural ethics : an invitation』
Robert L. Zimdahl/著 Springer 2020年
『農学が世界を救う! : 食料・生命・環境をめぐる科学の挑戦』 (岩波ジュニア新書;861)
生源寺眞一, 太田寛行, 安田弘法/編著 岩波書店 2017年
『農学入門 : 食料・生命・環境科学の魅力』
安田弘法 [ほか]/編著 養賢堂 2013年
【先生の推薦コメント】
「有限な資源を前提に人間の生存と発展を保証する総合科学」としての農学の面白さを紹介している。大きな柱として、農学の根源としての食料科学、バイオテクノロジーを活用した生命科学、地球環境問題に取り組む環境科学の、それぞれの最新情報を把握できる。