農学部の先生から学生へのおすすめブックリスト

進学選択を控える学生の皆さんのために、「農学部や専修の研究について知る本・読んでおくと役立つ本」などを、農学部の各専修の先生方に推薦していただきました。メッセージも先生方からいただいたものです。
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(2020年9月更新・2016年1月作成)


農学部
タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『農学が世界を救う! : 食料・生命・環境をめぐる科学の挑戦』 (岩波ジュニア新書;861) 生源寺眞一, 太田寛行, 安田弘法/編著 岩波書店 2017年
『農学入門 : 食料・生命・環境科学の魅力』
 安田弘法 [ほか]/編著 養賢堂 2013年


生命化学・工学専修
タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『見えない巨人 微生物』
 別府輝彦/著 ベレ出版 2015年
種の数でも量でも生物界で最大である微生物についてあなたは何を知っていますか?食品製造で活躍する微生物、地球環境を支える微生物、病気を起こす微生物。本学農学部の元教授である著者が、目には見えないが確実に我々の身の回りで存在感を示す微生物の「生き方」を分かりやすく解説します。さらに、「微生物は今もっとも面白い生き物の一つなのです」と語ります。本書を読んで、我々は微生物によって生かされていることを改めて感じてみませんか?
『和食とうま味のミステリー : 国産麹菌オリゼがつむぐ千年の物語』 (河出ブックス;090)
 北本勝ひこ/著 河出書房新社 2016年
和食進化の物語です。発酵食品や麹菌、和食のうま味に興味のある方は必読です。
『生き物たちの化学戦略 : 生物活性物質の探索と利用』 (科学のとびら;58)
 長澤寛道/著 東京化学同人 2014年
鈴木梅太郎先生のオリザニン(ビタミンB1)や薮田貞治郎先生のジベレリン(植物ホルモン)の発見をはじめ、清酒に関連した研究から見つかった火落酸(メバロン酸)、昆虫の変態を引き起こすホルモン、真珠を作るタンパク質など、当専修が関わった研究成果・大発見について、社会との関わりも含め分かりやすく簡潔に書かれた本(B6・192P)。著者は元・農学部長。生物と化合物の関わりについて興味がある学生は必読。



応用生物学専修, 緑地環境学専修
タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『草原生態学 : 生物多様性と生態系機能』
 大黒俊哉, 吉原佑, 佐々木雄大/著
 東京大学出版会 2015年
『里山の環境学』 武内和彦, 鷲谷いづみ, 恒川篤史/編 東京大学出版会 2001年
『生態系と自然共生社会』 (サステイナビリティ学 ; 4)
 小宮山宏 [ほか] /編 東京大学出版会 2010年
『里山・里海 : 自然の恵みと人々の暮らし』
 国際連合大学高等研究所, 日本の里山・里海評価委員会/編 朝倉書店 2012年
『都市と緑地 : 新しい都市環境の創造に向けて』
 石川幹子/著 岩波書店 2001年
『農学とは何か』
 田付貞洋, 生井兵治/編 朝倉書店 2018年
『トウモロコシの世界史 : 神となった作物の9000年』
 鵜飼保雄/著 悠書館 2015年
『品種改良の世界史 作物編』
 鵜飼保雄, 大澤良/編著 悠書館 2010年
『ノーマン・ボーローグ : "緑の革命"を起した不屈の農学者』 レオン・ヘッサー/著 悠書館 2009年
『光周性の分子生物学』 海老原史樹文, 井澤毅/編
 シュプリンガー・ジャパン 2009年
『花の品種改良の日本史 : 匠の技術で進化する日本の花たち : カラー版』 柴田道夫/編 悠書館 2016年
『創造する破壊者ファイトプラズマ : 生命を操る謎の細菌』 難波成任/著 東京大学出版会 2017年
『よみがえれ!科学者魂 : 研究はひらめきと寄り道だ』
 佐々木聰, 雨宮隆, 鴨下顕彦, 露本伊佐男, 中田聡/著 丸善 2009年
『NORIN TEN : 稲塚権次郎物語 : 世界を飢えから救った日本人』 稲塚秀孝/編著 合同出版 2015年



森林生物科学専修、森林環境資源科学専修
タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『森のスケッチ (日本の森林・多様性の生物学シリーズ①)』 中静透/著 東海大学出版会 2004年
悠久の時を経て成熟し、極相に達した森林は揺るぎなく安定したものである。そのようなイメージを根底から覆してくれたのがこの本。森林では倒木や火災、土石流など大小さまざま撹乱が不規則に発生している。撹乱で生じたギャップでは陽樹が芽吹き、老齢の陰樹とともに、森林内の多様性を増している。極相とはすなわち極めて動的な平衡状態なのである。昆虫や動物、人間の営みとの相互作用で、森林生態系はさらに多様で複雑なものとなる。事象の単純化と演繹的な手法は自然科学の発展を支えてきたが、著者はそのようなアプローチを「一様性の科学」と位置づけたうえで、多様性そのものを認識する力が別に存在し、森林生態系を理解するためにはそれが欠かせない-多様性の科学-と主張する。精緻でありながら力強い「森のスケッチ」に、きっとあなたも目を奪われるだろう。
『本多静六 日本の森林を育てた人』 遠山益/著 実業之日本社 2006年
東大の森林科学を語るうえで本多静六の存在は欠かせない。大学演習林の創設や日比谷公園の設計、明治神宮の森づくり(天然林に見えるように作られた人工林)、奥多摩水源林の整備など、業績は多岐にわたり、現在に至るまでその影響は大きい。本書では、失敗も含めて本多がどのようにそれらに取り組んだかが語られる。本多のキャリアは、故郷の期待を一身に背負って東大に進学したが落第し、落胆して自殺をはかるも一命を取り留めたところから始まっている。必ずしも天才のみが偉大な仕事を成し遂げるわけではない。本多の生き方が、時代を超えて若者の人生の指針になり得るという点でも一読を薦めたい。森林はあまり関係しないが、本人による著作の「私の財産告白」もお薦め。本多は投資家としても有名だったが、人間的にも相当に面白かったのでは?と思わされる。「本多家式買物法」とか。
『森林の再発見 (生物資源から考える21世紀の農学)』 太田誠一/編 京都大学学術出版会 2007年
森林生物科学専修・森林環境資源科学専修で何ができるのか、本書を読めばだいたい分かります。森林経営や森林政策に関わる話題は乏しいものの、当専修の研究分野は概ね言及されているでしょうか。とは言え、各章担当の執筆者が自身の研究に関わる話題をかなり専門的に展開しているため、網羅的な内容とは言えません。しかし、その分具体的で、研究生活の雰囲気が伝わるという点でも参考になるでしょう。本書をパラパラとめくって、引き込まれる部分があるなら、あなたの居場所は森林科学のどこかにきっとあります。本書の執筆者は京大の森林の先生たちですが、東大も似たようなものです、多分。
『SDGs時代の森林管理の理念と技術 : 森林と人間の共生の道へ』 山田容三/著 昭和堂 2020年
『森林飽和 国土の変貌を考える』 太田猛彦/著 NHK出版 2012年
思い出はいつも美しい。人は「最近の若者は」という言葉に反発しながら年を重ね、やがて「昔は良かった」と人生を振り返る。自然環境についても同様に、「昔は良かった」と言われることが多いが、事実は異なる。少なくとも荒廃地の多寡という観点では、現代の日本の山は過去数百年でもっとも緑豊かなのだから。本書では、日本の国土の変遷と森林の関わりが、客観的な事実とその分析の結果として示される。そこにあるのは紋切り型には語れない森林の姿だ。本書を読む前と後とで、少なからず自然観が変わるという経験ができる筈である。愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。国土のこれからを担う若者に、是非読んで貰いたい本である。
『徳川の歴史再発見 森林の江戸学』 徳川林政史研究所/編 東京堂出版 2012年
1923年の設立以来、一貫して森林政策史研究に取り組んできた研究所が、江戸時代の森林管理・活用の歴史を平易に解説した一冊。概説編では約300年におよぶ森林政策の流れを「乱伐と抑制の17世紀」「植林と育成の18世紀」「保続と活用の19世紀」の三期に分けて叙述し、基礎知識編では48項目を立項している。本書の続編には、森林の公益的機能に着目した『徳川の歴史再発見 森林の江戸学』Ⅱ(2015年刊行)がある。
『ニッポン景観論』 アレックス・カー/著 集英社新書 2014年
日本人は水を無料だと思っている、とよく言われますが、景観も無料だと思っていますよね?本書は、日本の各所で「価値のある」景観が失われる様子を、多数の実例写真とともに紹介しています。自国文化への無自覚・無関心が外国人によって指摘されるという良くある構図なのですが、著者の辛辣な口調と少し鼻につくユーモアの背後に潜む日本への深い(深すぎる?)愛で、ついつい引き込まれてしまいます。単なる批判に留まらず、資源としての景観をどのように活用すれば良いのか、その方向性も示されています。多くの外国人観光客が何を求めて日本を訪問するのか、その一端が理解できるでしょう。景観の価値を正しく認識したうえで、その有効活用をはかる(:商売をする)ことが、やや逆説的ではありますが自然や文化の長期的な保護と保全に繋がるのです。その視座は、少子高齢化が進む資源小国の、決して明るくない将来を考えるとき、一筋の光明になり得るように思います。自然景観、文化的景観と人との関わりは、森林科学の重要なテーマの一つでもあります。
『森林と水源地 日本の難題を問う』 山村振興調査会/編 万来舎 2014年
長年、水源地域の山村で調査研究を続けてきたグループによる意欲的な提言。永田信名誉教授は、「木材自給率50%」という政策目標の妥当性を分析し、国産建築材の利用増だけでは達成困難であると指摘している。古井戸宏通教授は、フランスの水源事情について仏国機関の調査報告等をもとに解き明かしている。
『社会的共通資本としての森』 宇沢弘文・関良基/編 東京大学出版会 2015年
宇沢弘文名誉教授の編纂になる社会的共通資本シリーズの最後の1冊。人間社会による森林利用は、各地域固有の文化とコモンズを形成してきた。古井戸宏通教授の担当した第九章は、オーストリア・チロル州の森林監守人制度の400年にわたる変化と新たな試みを述べ、地域住民と森林行政のかかわりを展望している。
『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』 川上和人/著 新潮社 2017年
タイトルは挑発的だが、読めば分かるように著者(当専修出身)は鳥が大好きである。鳥を探して離島を訪れ、無人島に上陸し、時に熱帯雨林をさまよって、その痕跡を糞や死骸に求める。どんなに入念に準備をしても現場では予想外の問題が発生し、無駄骨になって報われないことも多い。なのに現場の話はいつでも楽しく、研究室にいてもついつい次の調査のことばかり考えてしまう。フィールドワークは当専修の中心的な手法の一つだが、研究者がどのように研究対象や現場に向き合うかを、鳥についての興味深い話に加えて教えてくれる良書である。「好き」以上の何かがあるのです。
『森林利用学』 吉岡拓如[ほか]/著 丸善出版 2020年



水圏生物科学専修
タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『キンギョはなぜ海がきらいなのか?』
 金子豊二/著 恒星社厚生閣 2015年
キンギョはなぜ海水に入れると死んでしまうのか? フグを真水に入れるとどうなるか? 海と川を行き来するサケやウナギはどうして平気なのか?そのひみつが魚の浸透圧調節にある。体内の塩分を調節するこの仕組みは誰もが直感的に理解しているが、その謎は奥が深い。魚の常識の裏側に広がる生命の神秘に科学の世界から迫る。
『ヒラメ・カレイのおもてとうら : 平たい魚のウラの顔』(もっと知りたい!海の生きものシリーズ;7)
 山下洋/著 恒星社厚生閣 2013年
今、欧州の魚の研究がすごい。サケやタラを対象とした研究がNature誌など有名学術雑誌に次々と掲載され、日々、研究者の常識を塗り替えている。それに比べると、日本のお魚業界はかなりさびしい。そもそも、日本の魚を代表するタイ、ヒラメ、ブリ、マグロといった魚の研究は実はものすごく少ない。その知見の少なさは驚くほどだ。「日本はもはや水産後進国」といったのは、2015年の農林水産大臣だった。ではそれらの魚は知的観点からみて、つまらないのか?「いやいやめちゃくちゃおもしろいはず。」ということをおしえてくれる本のひとつが、これ。こういう生物たちにに、次世代の若者の新天地があるのかもしれない。
『魚の養殖最前線 : 性と成熟のコントロール』(ポピュラーサイエンス) 隆島史夫/著 裳華房 1990年
絶版となっているが、この本もすごくお勧め。ここ10年以上、日本の水産研究の最高峰を体現していると言って過言ではない東京海洋大学吉崎研究室をうみだした知的文脈も、この本で納得。多くの魚種を縦横無尽にかたるその博物学的知性は、今の現役生理学者には失われてしまったものではないか。3冊入手して、そのうち2冊を研究室の新人に貸すようにしている。HY抗原のはなしなど古くなってしまったところは削除し、学術論文の引用データに文献情報を付して(私もそのオリジナル論文を読みたい)再版してほしい。
『チャレンジャー号探検 : 近代海洋学の幕開け』(中公新書;1101) 西村三郎/著 中央公論社 1992年
「海洋学」という言葉は、この航海が行われるまで存在していなかった。近代海洋学の礎を築いたイギリスの科学探検船、チャレンジャー号による探検記。海という広大な空間を調べるという行為がいかに困難か、さらに海とそこに棲む生物が我々の想像を超えた存在であるかがわかる。現代においても海は人類にとって未知のフロンティアであり、科学者の挑戦を待っている。
『イワシと気候変動 : 漁業の未来を考える』(岩波新書;新赤版1192) 川崎健/著 岩波書店 2009年
自然界の魚はなぜ増減をくりかえすのか?気候が魚類資源変動に影響し魚種交替を引き起こす、レジームシフトを世界で初めて発見した日本人研究者の考える資源管理論。誰も信じていなかったレジームシフト、魚種交替現象が受け入れられていく過程が克明に描かれており、科学史的側面からも興味深く読める。
『海と環境 : 海が変わると地球が変わる』 日本海洋学会/編 講談社サイエンティフィック 2001年
『はじめて学ぶ海洋学』
 横瀬久芳/著 朝倉書店 2015年
『海洋学への招待状』  (海のプロフェッショナル ; [1])
 窪川かおる/著 東海大学出版会 2010年
『水圏微生物学の基礎』
 濵﨑恒二・木暮一啓/編 恒星社厚生閣 2015年
『海洋生物学入門』 東海大学海洋学部海洋生物学科/著 ; 村山司/編 東海大学出版会 2008年
『ウナギの博物誌 : 謎多き生物の生態から文化まで』 黒木真理/編著 化学同人 2012年
『藻場とさかな : 魚類生産学入門』 (ベルソーブックス ; 032) 小路淳/著 成山堂書店 2009年
『エチゼンクラゲとミズクラゲ : その正体と対策』
 (ベルソーブックス ; 030) 安田徹/著 成山堂書店 2007年
『さかなの寄生虫を調べる』 (ベルソーブックス ; 016)
 長澤和也/著 成山堂書店 2003年
『性転換する魚たち : サンゴ礁の海から』 (岩波新書 ; 新赤版 909) 桑村哲生/著 岩波書店 2004年
『フグはフグ毒をつくらない』 (ベルソーブックス ; 036)
 野口玉雄/著 成山堂書店 2010年
『海から生まれた毒と薬』
 Anthony T.Tu, 比嘉辰雄/著 丸善出版 2012年
『エビの栄養・イカの味・貝の生態 : 水産無脊椎動物の生物学・栄養・機能成分』
 奥谷喬司・鈴木たね子/著 アボック社 2001年
『海の微生物の利用 : 未知なる宝探し』
 今田千秋/著 成山堂書店 2009年



動物生命システム科学専修
タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『細胞の中の分子生物学 : 最新・生命科学入門』 (ブルーバックス;B-1944)  森和俊/著 講談社 2016年
『生命のセントラルドグマ : RNAがおりなす分子生物学の中心教義』 (ブルーバックス;B-1544)
 武村政春/著 講談社 2007年
『新インスリン物語』 (科学のとびら;14)
 丸山工作/著 東京化学同人 1992年
『新動物生殖学』
 佐藤英明/編著 朝倉書店 2011年
『実験動物学』 第2版
 久和茂/編 朝倉書店 2018年
『繁殖生物学』
 日本繁殖生物学会/編 インターズー 2013年
『しぐさでわかる+愛犬の医学 : 病気丸わかり百科 : 応急対応から治療、介護、日常の注意まで』
 武内ゆかり/著 幻冬社 2005年



生物素材化学専修
タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『セルロースの材料科学』
 磯貝明/著 東京大学出版会 2001年
『次世代バイオエタノール生産の技術革新と事業展開 : 持続可能社会実現に向けたセルロース系バイオマスの利用技術』
 鮫島正浩/編 フロンティア出版 2010年



木質構造科学専修
タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『木のびっくり話100』
 日本木材学会/編 講談社 2005年
樹木や木材に関する意外な話を、最新の科学技術の成果を盛り込みながら分かりやすく解説!
『最新木材工業事典』 新版
 創立70周年記念出版等委員会/編集
 日本木材加工技術協会 2019年
木材工業に関わる様々な分野に関して、近年の技術開発の概要を分かりやすく解説!
『新・木質構造建築読本 : ティンバーエンジニアリングの実践と展開』
 木質構造研究会編集委員会/編著 木未来 2012年
木材の利用から木造建築物までの基本と応用を分かりやすくまとめた初学者向け入門書
『中大規模木造建築物の構造設計の手引き』 改訂版 稲山正弘/著 彰国社 2019年



生物・環境工学専修
タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『東大ハチ公物語 : 上野博士とハチ、そして人と犬のつながり』
 一ノ瀬正樹, 正木春彦/編 東京大学出版会 2015年
『農産食品プロセス工学』 豊田淨彦, 内野敏剛, 北村豊/編 文永堂出版 2015年



農業・資源経済学専修
タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『木の実とハンバーガー : 日本食生活史の試み』 (NHKブックス;754)
  原田信男/著  日本放送出版協会  1995年
日本の食文化の歴史について分かりやすく解説した良書です。
『土地に刻まれた歴史』 (岩波新書;青-657)
  古島敏雄/著  岩波書店  1967年
人々が土地に施してきた営為は,現在でもその痕跡をみることができます。この書を片手に散策するときっと新しい発見があるでしょう。
『よくわかる食と農のはなし』
  生源寺眞一/著  家の光協会  2005年
『よくわかる食と農のはなし』 新版
  生源寺眞一/著  家の光協会  2009年
元農学生命科学研究科長が執筆した農業経済についての入門書です。旧版と新版のどちらを読んでも構いません。両版ともパート8が「農業経済学のすすめ」となっており、農業・資源経済学専修進学者にとっては必読です。なぜ、単なる「経済学」ではなく「農業経済学」なのでしょう。そのことを考えてください。
『農業がわかると、社会のしくみが見えてくる : 高校生からの食と農の経済学入門』
  生源寺真一/著  家の光協会  2010年
(上記入門書より)さらに分かりやすく書かれている本。副題が「高校生からの食と農の経済学入門」とあるように、字も大きくてわかりやすいです。
『農業問題 : TPP後、農政はこう変わる』 (ちくま新書;1054)   本間正義/著  筑摩書房  2014年
最先端の状況に切り込んだ入門書。現在のホット・イシューが一望できます。
『農山村は消滅しない』 (岩波新書 ; 新赤版 1519)
 小田切徳美/著  岩波書店  2014年
広く農村問題に関心がある方におすすめ。農山村再生の道筋について現場の視点からの提起です。霞が関での無益な空中戦的な政策論議ではなく、農村の現場での政策の遂行過程に焦点を当てる必要があることを認識させてくれます。
『農業経済学』 第4版  (岩波テキストブックス)
 荏開津典生, 鈴木宣弘/著 岩波書店 2015年
異端の経済学者と呼ばれたガルブレイスのスタートは農業経済学でした。社会学者のマックス・ウェーバーも初期の頃は農業問題を手がけていました。経済学を武器としながら、常に自らの拠って立つ基盤に懐疑の目を向け続けるという姿勢が農業経済学の1つの魅力だと考えています。農業経済学を勉強をしようという方には、上記の本をおすすめします。農業経済学の基礎からそのカバー領域を学ぶことができます。この基礎力が全ての出発点となります。
『アジアの「農」日本の「農」 : グローバル資本主義と比較農業論』 (社会科学の冒険 ; 2-8)
 原洋之介/著 書籍工房早山 2013年
「農業」は純粋な経済学にとってはある意味で「不純物」です。しかし、それが現実を気づかせてくれますし、日本の経験を海外に適用しようとする際に大きな意味をもってきます。途上国の問題にも関心のある方には、この図書が面白いと思います。経済学が万能ならば、これほどまでにどうして途上国の開発は失敗しているのでしょうか。その基盤となる社会のあり方そのものを歴史も含めてまず正確に把握することの大切さを教えてくれる本です。
『食と農の政治経済学 : 国際フードレジームと階級のダイナミクス』
 ヘンリー・バーンスタイン/著 桜井書店 2012年
『アジアの「農」日本の「農」』からさらに進むと、この本を手にしてください。「国際フードレジームと階級のダイナミクス」という副題に経済学徒は違和感を持つかもしれませんが、歴史と構造の重要性を認識させてくれ、私たちのパースペクティヴを広げてくれる一冊です。
『農山村再生に挑む : 理論から実践まで』
 小田切徳美/編 岩波書店 2013年
日本の農村の現実に対する実践的な処方箋。日本の農村を建て直したいと思っている方は必読です。
『風土 : 人間学的考察』 改版 (岩波文庫 ; 青(33)-144-2) 和辻哲郎/著 岩波書店 2010年
どうしてその社会がそのような特徴を持っているのか?を考えるための1つの手がかりとなります。(私たちの世代は大学入試のために読んだ本の1つです)農業経済学は、特殊性と普遍性の間を揺れる振り子のような存在なのかもしれません。



フィールド科学専修
タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『都市と森林』
 三俣学, 新澤秀則/編著 晃洋書房 2017年 
『森林・水・土の保全 湿潤変動帯の水文地形学』
 塚本良則/著 朝倉書店 1998年
『水の自然誌』
 E.C.ピルー/著 河出書房新社 2001年 
『ランドスケープエコロジー』
 武内和彦/著 朝倉書店 2006年
『生態系と自然共生社会』 (サステイナビリティ学 ; 4)
 小宮山宏 [ほか] /編 東京大学出版会 2010年
『「森と水」の関係を解き明かす : 現場からのメッセージ』
 蔵治光一郎/著 全国林業改良普及協会 2010年 
『「持たざる国」の資源論 持続可能な国土をめぐるもう一つの知』 佐藤仁/著 東京大学出版会 2011年 
『里山・里海 : 自然の恵みと人々の暮らし』
 国連大学高等研究所, 日本の里山・里海評価委員会/編 朝倉書店 2012年 
『川と国土の危機 : 水害と社会』
 高橋裕/著 岩波書店 2012年 
『森林飽和 国土の変貌を考える』
 太田猛彦/著 NHK出版 2012年 
『森のバランス : 植物と土壌の相互作用』
 森林立地学会/編 東海大学出版会 2012年 
『生物多様性と生態学 : 遺伝子・種・生態系』
 宮下直, 井鷺裕司, 千葉聡/著 朝倉書店 2012年 
『森の「恵み」は幻想か : 科学者が考える森と人の関係』 (DOJIN選書 ; 46)
 蔵治光一郎/著 化学同人 2012年 
『アジアの環境研究入門』
 古田元夫監修, 卯田宗平/編
 東京大学出版会 2014年
『日本の自然環境政策 : 自然共生社会をつくる』
 武内和彦, 渡邉綱男/編 東京大学出版会 2014年 
『生物多様性のしくみを解く : 第六の大量絶滅期の淵から』 宮下直/著 工作舎 2014年 
『緑のダムの科学 : 減災・森林・水循環』
 蔵治光一郎, 保屋野初子/編 築地書館 2014年 
『草原生態学 : 生物多様性と生態系機能』
 大黒俊哉, 吉原佑, 佐々木雄大/著
 東京大学出版会 2015年 

演習林

タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『Developing a network of long-term research field stations to monitor environmental changes and ecosystem responses in Asian forests』 N Kamata, K Kuraji, T Owari, BT Guan /編集
 University of Tokyo forests press 2019年
アジアモンスーン地域の多様な気候・植生帯に演習林・試験林等を保有または管理する5か国(日本、韓国、台湾、タイ、マレーシア)の大学が協働して、安定的、継続的な長期観測フィールド拠点の整備と、緊密な連携に基づいた多国間研究協力ネットワークの構築を進めた成果が収録されています。
『気持ちよく納められる森林環境税とは?』
 蔵治光一郎, 坂井マスミ, 安村直樹/編
 東京大学演習林出版局 2019年
37府県で導入されている森林環境税のこれまでを振り返り、2019年度から国の制度としてはじまる森林環境(譲与)税のこれからに活かすことを目的として開催したシンポジウムの記録です。
市民・納税者、林業従事者、研究者、行政を含め多種多様な立場からの意見が収められています。
『森の健康診断の10年 : 愉しくてためになる流域の森のキヅキとマナビ』 矢作川森の健康診断実行委員会/編 東京大学演習林出版局 2016年 
『東京大学赤津研究林の見どころ』
 東京大学演習林生態水文学研究所/編
 東京大学演習林出版局 2016年 
『東京大学富士演習林の80年 : 軌跡と未来』
 富士演習林創設80周年記念事業企画委員会/編
 東京大学演習林出版局 2005年 
本書は、大正末期に山中湖畔に創設された東京大学富士演習林(現:富士癒しの森研究所)の80年の歩みをまとめた記録です。2025年に創設100年を迎える小さな施設が、どのような歴史をたどり、どのような将来像を描いて受け継がれてきたか。「富士演習林」から「富士癒しの森研究所」へと変貌する前夜の姿を知ることができます。
『おもしろ研究 ちちぶの森』 東京大学秩父演習林/編 東京大学演習林出版局 2006年 
秩父山地の歴史、自然そして人々の暮らしについて、「ちちぶの森」を長い間見つめてきた東京大学の教員達が「自然の仕組みをよく理解して人間の生活に役立てる」気持ちで解説したちちぶの森の入門書。秩父の森林を見たい、知りたい、究めたい、という学生さんには一読をお勧めします。
『武蔵野に大学の森をたずねて : 東京大学田無試験地の80年』 東京大学演習林出版局/編 東京大学演習林出版局 2010年 
東京大学農学部が帝国大学農科大学と呼ばれ駒場にあった時代、林学科附設の「苗圃」が駒場にありました。この苗圃をルーツとして田無町(現:西東京市)に設置された田無試験地(現:田無演習林)が創設80周年を迎えた記念にまとめられた解説書。武蔵野の雑木林である小さな教育研究の森が、市民に愛される都市林として変化してきた歴史を知ることができます。
『マツの森をまもる』 東京大学演習林「マツの森をまもる」編集委員会/編 東京大学演習林出版局 2011年
東京大学が静岡県湖西市にもつ海岸林は、農学部愛知演習林(現:生態水文学研究所)の一部として「広漠とした白砂不毛の地」に先人達の苦労の末に作られた「マツの森」です。かつて「新居試験地」と呼ばれたマツの森を巡る歴史を日本人とマツとの関わりやマツ材線虫病との戦いを踏まえてゆかりの研究者や職員が綴っています。
『“森たび”東京大学演習林の見どころ100』 東京大学演習林出版局/編 東京大学演習林出版局 2012年
『東京大学樹芸研究所温室本 芸のある植物たち』
 東京大学演習林出版局/編
 東京大学演習林出版局 2013年 
『東京大学千葉演習林のすべて : わが国最古の「大学の森」』 千葉演習林120周年記念出版実行委員会/編 東京大学演習林出版局 2014年 
『樹海をゆく : 富良野・東京大学演習林の森づくり』
 東京大学演習林出版局/編
 東京大学演習林出版局 2014年 



国際開発農学専修
タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『途上国の人々との話し方 : 国際協力メタファシリテーションの手法』
 和田信明, 中田豊一/著 みずのわ出版 2010年



獣医学専修
タイトル・著者・出版者 農学生命科学図書館の所蔵 駒場図書館の所蔵 電子ブック
『それ!獣医学のスペシャリストに聞いてみよう! 』
 日本獣医学会/編 学窓社 2017年
『獣医学を学ぶ君たちへ : 人と動物の健康を守る 』
 中山裕之/著 東京大学出版会 2019年